ミステリ・マガジンを買ってくる

おそるおそる買ってきた。長らく親しんできた「ミステリマガジン」のロゴも変わっている。

やはり、海外ミステリの紹介欄が減っている。遠からず、「ジャーロ」みたいになるんだろうか。

期待していた「「新・世界ミステリ全集」を立ち上げる」は、すでに苦しい企画となっている。編者に「体系を編む」という意識が希薄で、好きな作家をかってに言い合っている気がする。作品がたいしたことなくても、作家が嫌いでも、歴史的価値のあるものを選んでもらいたいのだが。北上次郎のハズしっぷりが、すごいなあ。レジナルド・ヒルが合本でよくて、リューインが一冊本、なんて、どこからそういう発想がでるんだろう? これが「見識」というのだろうか?

で、一緒に買ってきた「ミステリが読みたい!」。もう「このミス」とあまり変わらない感じになった。ミステリマガジンのアンケートは集計をしないから、よかったのに。

それにしても2006年10月〜2007年9月まで、という集計期間は、いかがなものか。10月・11月は、ミステリマガジン2007年3月に掲載されたものの再録で、しかも、一部作品が「関連書」に移動している。まあ、ここ数年、すでにミステリか関連書かは、ページ数の関係で決められていたからなあ。それでも、海外作家の物故情報などは、やはりまとめてもらいたい。ますます、年鑑的意味合いが薄くなりつつある。

まったくもって、暗澹たる気分になる状況ではある。