2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

センセーション・ノヴェル

■センセーション・ノヴェル ――イギリス 1850年代〜1860年代 ポーによって生み出された「探偵小説」は、当時の読者に実際に受けたのだろうか。『娯楽としての殺人』によれば、 ポーは私信のなかで、大衆は彼自身がより価値のあるものとかんがえている仕事より…

またピカレスクについて

今日は飲み会で「ピカレスク小説」の話題が出た。で、鹿島茂の『悪党(ピカロ)が行く』の話になったのだが、鹿島茂が「姦しゲル」と聞こえて、最初なんだか分からなかった。「うちら陽気な、かしましゲル」ってナンだよ。悪党が行く ピカレスク文学を読む (…

ピカレスク小説についてもう一度

気になったので、英語版ウィキペディアの Picaresque novel を見てみた。http://en.wikipedia.org/wiki/Picaresque_novel

なんだかなあ

またしてもウィキペディアについてのグチっす。いちいち取り上げていてはきりがないのだが「アンチ・ヒーロー」とか、「物語の類型」とかスゴイ内容になっている。もうアニメ、ゲーム、特撮ファンたち(ばかり?)が、好き勝手なことを連ねている状態だね、h…

ピカレスク小説

ピカレスク小説って、「悪漢小説」っていう訳語の誤解からか、悪党が主役の小説全般を指して使われることがあるが、本来は「16世紀〜17世紀のスペインを中心に流行した小説の形式」で、主人公が悪漢(ピカロ)でないものもあるらしい。ウィキペディアの「ピ…

『シャーロック・ホームズの世紀末』

シャーロック・ホームズの世紀末作者: 富山太佳夫出版社/メーカー: 青土社発売日: 1993/11メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (12件) を見る

『名探偵はなぜ時代から逃れられないのか』法月綸太郎

図書館から借りてきて、読み始めた。面白い。

ガボリオとポール・フェヴァル

『ルコック探偵』の第二章「家名の栄誉」は、事件の過去にさかのぼった物語で、全体の6割以上ある。革命を背景にした歴史小説、秘密結婚やら政略結婚をめぐる家庭悲劇、恋愛と冒険がごった煮になっている。「恋と冒険」というと面白そうだと思うかもしれな…