雑記

『魔獣狩り』完結編を妄想する

夢枕獏『魔獣狩り』がいよいよ完結する。発売予告が出ているので、間違いないだろう。作者が四半世紀以上にわたって書き続けているシリーズだが、読んでるこちらだって四半世紀以上、読み続けているのだ。なんとかしてくれないと、死に切れない。

いまだ「本格ミステリ冬の時代」

昨日の屋根裏の散歩会でのこと。 「本格ミステリ冬の時代」があったのかなかったのかが、ツイッターで話題になっていたそうだ。当方が以前書いた文章がとりあげられていたという。で、その情報をくれた方が聞いてきた。

ミステリと批評

千野帽子がミステリマガジンに連載している「誰が少年探偵団を殺そうと。」の、ここ数回の感想をかねて。

「みちのくひとり旅」と、信用できない歌い手の問題

一昨日は、根津・千駄木近辺で、「一箱古本市」に参加した。知り合いの方々が何人かいらっしゃってくれて、これまでにない売上げ高(でも、やっと各店舗の平均売上額をちょっとだけ上回ったくらい)。その売上げ金で宴会を楽しんだのは、いうまでもない。

ヴァン・ダインの評価2

おそらく、ヴァン・ダインをどう評価するかは、黄金時代の探偵小説をどうとらえるか、ということに繋がる。 戦前の日本では、ヴァン・ダインのような作品が、長篇探偵小説のひとつの理想とされた。その評価は、戦後になっても長らく続き、例えば九鬼紫郎の『…

ヴァン・ダインの評価

ヴァン・ダインの読書会を来月にやる、というので、何十年ぶりに、読んでみようと思っている。 で、読書会の参考に、ヴァン・ダインの歴史的評価を調べてみることにした。

4月の屋根裏の散歩会

開催日時 2008年04月13日(第二日曜日) 開催場所 豊島区勤労福祉会館(東京都豊島区西池袋2-37-4) http://www.toshima-mirai.jp/center/e_kinrou/ 読書会テキストは 「今さらながら、この本を読む」シリーズ第2弾 『不連続殺人事件』坂口安吾 角川文庫・他 …

3月の屋根裏の散歩会

場所 豊島区勤労福祉会館(東京都豊島区西池袋2-37-4) http://www.toshima-mirai.jp/center/e_kinrou/ 読書会テキストは 「今さらながら、この本を読む」シリーズ第1弾 『ユダの窓』カーター・ディクスン ハヤカワ文庫・他 散歩会は概ね午後2時〜5時。 …

カーを読んでいた頃

そろそろ『ユダの窓』を読もうかと思っている。読書会のためだ。 昔々に読んだので、メイントリックのほかは、ほとんど覚えていない。だから、けっこう楽しみ。ぼくがカーを読み出した頃は、この作品は、かんたんには読めなかった。いわゆる絶版状態だったの…

松山容子

mixiニュースで「ボンカレーの和服美女」の記事があった。 もとの記事はこれ↓http://www.zakzak.co.jp/gei/2008_02/g2008021519_all.html

おれのゴルゴに

http://d.hatena.ne.jp/noririn414/20080201#1201838622探偵小説研究会のこのマンガ評、呉智英のもの。たしか『バカにつける薬』に載っていたと思う。

2月の屋根裏の散歩会

日時 2008年2月10日 2時〜 場所 豊島区勤労福祉会館(東京都豊島区西池袋2-37-4) http://www.toshima-mirai.jp/center/e_kinrou/ 読書会テキストは 『パラダイス・クローズド』汀こるもの 講談社ノベルズ 散歩会は概ね午後2時〜5時。 読書会は午…

ヴァン・ダインの二十則、ノックスの十戒について

汀こるもの『パラダイス・クローズド』読了。正直にいいます。なにがなんだか、わからない。ネット書評を読むと、「本格ミステリへの挑戦」とか「批評精神」とか云われているようだけど、正しくは「新本格ミステリへの挑戦」だよね。本格ミステリって、孤島…

雑感

http://d.hatena.ne.jp/noririn414/20080119#1200729568 文学の門外漢が云うのもナンだが、文芸批評の世界では、テクストは作者の意図と関係なしに読んでかまわないことは、常識だと思っていた。石原千秋なんぞをほんのわずか齧った程度だと、そうした考えも…

今年の計画

みなさん、新年の始まりに、今年の目標を立てていらっしゃって、前向きでうらやましい。 ぼくもひとつ、何か今年の計画を立てて、目にもの見せてやりたいものだが、さて、何も思い浮かばんのだよ。で、無理やり、いくつかひねり出してみた。

某所で知った「素行調査」をやってみた。

http://detective.kayac.com/ - 公開の歴史には森下霧街の影が見え隠れしている。 森下霧街は渡辺東とつながっている。 森下霧街は、初版発行について聞いて回っていた。 森下さんは森下霧街の過去を知っている。 森下霧街といえば昭和。 森下霧街は、アンド…

今日思いついたこと

智に働けば腹が立つ 情に棹させば騙される 意地を通せば屁理屈だ とかくにミステリは読みにくい

『PLAYBOY日本語版』を買ってくる

ミステリー特集があったので、買ってみた。付録にプレイメイト・ヌード付の卓上カレンダーがついている。おまけに今月のプレイメイトは、なんとリンゼイ・ワグナー! エエッ、とのけぞったが、バイオニック・ジェミーとは同名異人でした。

ミステリ・マガジンを買ってくる

おそるおそる買ってきた。長らく親しんできた「ミステリマガジン」のロゴも変わっている。やはり、海外ミステリの紹介欄が減っている。遠からず、「ジャーロ」みたいになるんだろうか。期待していた「「新・世界ミステリ全集」を立ち上げる」は、すでに苦し…

今さらながらの、「新本格ミステリ」について

ミステリの歴史を見ると、多くの「バッシング」が見られる。とくに昭和30年代にはハードボイルドに対する風当たりが強かったようで、(正確にはハードボイルドではないものの)大藪春彦へのバッシングには手厳しいものが多かった。九鬼紫郎の著した『探偵小…

ショック!!

ミステリマガジンを買ってきた。 来月からミステリマガジンは、リニューアル創刊。海外ミステリ専門誌ではなく、「海外・日本を問わないミステリの総合誌として新たに生まれ変わ」るのだという。

風の証言

『十角館の殺人』の新装改訂版文庫に、綾辻行人が「新本格バッシング」について書いているらしいことを、Webサイト「ミステリっぽい本とプログレっぽい音樂」 http://blog.taipeimonochrome.ddo.jp/wp/markyu/index.php?p=1403 で知った。で、確認したら、た…

ホームズのライヴァルたち

ホームズのライヴァルたちを調べていて、こんなページを見つけた。 ↓http://www.geocities.com/jessnevins/vicintro.htmlヴィクトリア朝の探偵小説・冒険小説・ファンタジー・SF関連のさまざまな架空キャラクターが解説してある。 押川春浪の海底軍艦の主…

近況

しばらく、このブログもほったらかし。 あまり間を空けるのもナンなので、適当なことを書いておこう。「ミステリの歴史」はしばらくおやすみ。「屋根裏通信」の方に、これまでの文章をまとめている最中である。

昨日のオフ会

昨日は例によって屋根裏の散歩会であった。 読書会テキストはローレンス・ブロックの『快盗タナーは眠らない』。最近翻訳された本だが、1960年代に書かれたブロックの初期作品だ。

暴いておやりよ、ブラヴァッキー

『ビッグ・ボウの殺人』を読んで気になったことがあった。被害者の社会運動家の死体のそばに、ブラヴァッキー夫人の著書があるのだ。 ブラヴァッキー夫人って、神智学協会の人じゃなかったけ?で、ちょっとグーグル検索すると、出てきた。http://www7.ocn.ne…

最近のトラック・バック

「刑事・ハードボイルドを攻める」ってのが「最近のトラック・バック」となった。 リンクされたページが「ダイム・ノヴェル」や「ピンカートン探偵社」について書いたページなのだが、これでどうやって「刑事・ハードボイルドを攻める」のだろう? だいたい…

ミステリー短編史のアンソロジー

日本で刊行された海外短編ミステリーのアンソロジーの中から重要なものを選べといわれれば、江戸川乱歩編の『世界短編傑作選』(創元推理文庫、全五巻)をまず筆頭に挙げねばなるまい。これが完結したのは1961年のことだった。この乱歩編の傑作集は古典であ…

昨日のこと

昨日の屋根裏の散歩会、無事終了。

「探偵小説」という言葉について

「探偵小説」は英語の Detective Story の訳語として作られたのは間違いないだろう。 この「探偵小説 Detective Story」とは、もともと「探偵する小説」という意味であった、という説がある。それが、日本では、「探偵・刑事(Detective)が登場する小説」と…