2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

血は異ならず

もう一回だけ、おじさんの繰言を。市川尚吾の「本格ミステリの軒下で」の中に次のような文章がある。 新本格ムーブメント以前のジャンル認識において、いわゆる「叙述トリック」型の作品に象徴されるような「意外性」を主眼にした作品は(中略)「本格」では…

本質と辺縁

(以下の文章では、敬称はすべて略しています。前日の文章は、市川尚吾氏の問いかけに答える形をとっていたため、「氏」をつけさせて頂きましたが、今回は特定の相手に向けた文章ではないため、敬称はつけておりません。呼び捨てにするようで、きつい感じを…

「定義」と「説明」

「反論というよりは、自分の考えを書いておきたいと思います」と前日のコメントで言ったばかりなのだが、まず、市川尚吾氏の質問に答えることから始めておく。

CRITICA(クリティカ)三号を読んで

いささか遅れた話題かもしれないが、CRITICA(クリティカ)三号を(途中まで)読んだので、感想を書いておく。

10月の屋根裏の散歩会

日時 2008年10月5日(第一日曜日) 午後2時頃から 場所 豊島区勤労福祉会館(東京都豊島区西池袋2-37-4) http://www.toshima-mirai.jp/center/e_kinrou/ 今回は第一日曜日ですので、注意してください 読書会テキストは 『傷だらけの天使 ― 魔都に天使のハン…

女性探偵の系譜

世界初の小説上の探偵は、もちろん、ポーが創造したC・オーギュスト・デュパンである。「モルグ街の殺人」(1841)で登場したこの名探偵は、職務ではなく趣味で事件を解決する。イギリスの首都警察に刑事部が創設されるのは1842年だから、デュパンが読者の…

2008年9月の屋根裏散歩会

開催日時 2008年09月14日(第二日曜日) 場所 豊島区勤労福祉会館(東京都豊島区西池袋2-37-4) http://www.toshima-mirai.jp/center/e_kinrou/ 読書会テキストは 『四十七人目の男』上下 スティーヴン・ハンター 扶桑社ミステリー 「よんじゅうななにんめのお…