カーを読んでいた頃

そろそろ『ユダの窓』を読もうかと思っている。読書会のためだ。
昔々に読んだので、メイントリックのほかは、ほとんど覚えていない。だから、けっこう楽しみ。

ぼくがカーを読み出した頃は、この作品は、かんたんには読めなかった。いわゆる絶版状態だったのである。
でも、メイン・トリックは「トリック・クイズ」の類で、知っていた。だからといって、不幸だとも、さきにトリックを知って残念だとも思わなかった。
ま、それが当り前だった時代の話である。


ところで、ぼくはカーをどれくらい読んでいるんだろう、とフト思って、長篇リストからチェックしてみた。
以下が読んだ本。

  • 『夜歩く』(1930)
  • 『魔女の隠れ家』(1933)
  • 『帽子収集狂事件 』(1933)
  • 『盲目の理髪師』(1934)
  • 『プレーグ・コートの殺人』(1934)
  • 『白い僧院の殺人』(1934)
  • 『三つの棺』(1935)
  • 『赤後家の殺人』(1935)
  • 『一角獣殺人事件』(1935)
  • 『火刑法廷』(1937)
  • 『死者はよみがえる』(1938)
  • 『曲った蝶番』(1938)
  • 『ユダの窓』(1938)
  • 『緑のカプセルの謎』(1939)
  • 『テニスコートの謎』(1939)
  • 『九人と死で十人だ』(1940)
  • 『連続殺人事件』(1941)
  • 『皇帝のかぎ煙草入れ』(1942)
  • 『貴婦人として死す』(1943)
  • 『爬虫類館の殺人』(1944)
  • 『青銅ランプの呪』(1945)
  • 『疑惑の影』(1949)
  • 『ビロードの悪魔』(1951)
  • 『喉切り隊長』(1955)
  • 『火よ燃えろ!』(1957)

うーん。なさけないほど少ない。でも、カー・ファンじゃないと、前から云っているからなあ。
ちなみに、読もうと思えば、とりあえず、全作、読めるようだ。(最後に訳された数編は、買ってないけど、今ならたぶん、手に入るだろう)