土曜日のお買い物

 休みの土曜日なので、医者に行って持病の薬をもらい、床屋に行って髪を切り、ブックオフでマンガ本を買い、図書館に行って先週借りていた北條文緒『ニューゲイト・ノヴェル――ある犯罪小説群』と巽孝之『E・A・ポウを読む』を返して、『ポーと雑誌文学』『ハードボイルド以前』を借り、新刊書店で《ミステリマガジン》と《アエラムック/ニッポンのマンガ》を買い、ドトールでアイス・コーヒーを飲みながら拾い読みをした。
 うーん、シアワセ。




 《ニッポンのマンガ》は手塚治虫文化賞10周年記念のムックで、過去の受賞者の短篇やインタヴュー、それに夏目房之助のブログでさわりだけ読んでいたスペシャル・トークなどが楽しい。

 図書館本は、「ミステリの歴史を自分なりに考える」というマイ企画の一環。小説『ケイレブ・ウィリアムズ』はまったく進まないが、こういう評論本は面白くて、しかも拾い読みでも楽しめるのがよろしい。小鷹信光の『ハードボイルド以前』は昔買っていて、読んでもいるのだが、本が出てこないので借りてきた。

 その小鷹信光が今月の《ミステリマガジン》で書いているカーター・ブラウンとフランク・ケインの関係は、期待したほどの新事実がでてこなくて、ちょっとガッカリ。でも十一月末に出ると言う『私のハードボイルド』は期待しよう。

 「現代本格の行方」はやっと終わるらしい。二階堂の言うことは、あいかわらずピントがズレているし、笠井の言うことは、あいかわらず半分以上意味不明である。

 それよりも、来月の《ミステリマガジン》の特集が「ミッキー・スピレイン追悼」なのよ。ネットに慣れていると、なんだかずいぶん遅い気もするが、たしかに、死んだのが分かってから翻訳を依頼して、雑誌の編集をするなら、これぐらいかかるのかもしれん。