シドニィ・シェルドン死亡

1月30日に死んでいたようだ。


http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFJ070131045611xzjolt5t/

脚本家としての最大の成功は1917年。「独身者と女学生」でアカデミー賞オリジナル脚本賞を受賞した。

50年代、60年代は映画やテレビドラマの脚本を手掛けたが、世界的な名声を得たのは小説執筆に転じてから。70年に処女作「顔」を発表。批評家には酷評されたものの、ハードカバーで2万1000部を売り、その後ペーパーバックで310万部のベストセラーとなった。

「脚本家としての最大の成功は1917年。」は誤記だろう。生れたばかりで成功するのは難しい。「独身者と女学生」は1947年の映画のようだ。


シドニィ・シェルドンが関わった映画というと、「アニーよ、銃を取れ」と「イースター・パレード」がもっともネーム・バリューがある、と思っていたのは、僕ぐらいだろうか。

小説の処女作も、ポケミス版(またはハヤカワ文庫版)の『裸の顔』としてほしかったね。この作品はMWAの処女長篇賞の候補にもなっているから、まるっきり評価されなかたわけでもないと思う。

ちなみに、ウィキペディアにある「シドニー・シェルダンhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%89%E3%83%8B%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%B3 にある以下の作品名は、早川書房の題名のほうが、馴染み深い。

  • 顔−The Naked Face (1970)  →『裸の顔』
  • 真夜中は別の顔−The Other Side of Midnight (1973)  →『真夜中の向こう側』
  • 私は別人−A Stranger in the Mirror (1976)  →『鏡の中の他人』
  • 血族−Bloodline (1977)  →『華麗なる血統』
  • 天使の自立−Rage of Angels (1980)  →『天使の怒り』


作者はいずれも、シドニィ・シェルドンである。『華麗なる血統』は昔読んで、総合エンターティンメント(サスペンスあり、陰謀あり、ロマンスあり)で面白かった覚えがある。長篇はあのころ、ハードカバーで買っていたなあ。

にしても、「私は別人」という題名は、もう少しなんとかならんのか……