小説が読めない

 最近、ほとんど、小説を読んでいない。
 ここ2週間で読んだ小説は、『奇術師の密室』だけである。


 図書館で借りてきたゴシック・ロマンス関連の本、紀田順一郎編の『ゴシック幻想』や由良君美の『椿説泰西浪漫派文学談義』などを拾い読みしたり、これは購入した巽昌章の『論理の蜘蛛の巣の中で』をちびちび読んだりしている。(『論理の蜘蛛の巣』ってのは、いい題名ですな)

 そのために、「ゴドウィンからドイルに至るイギリス小説のなかの探偵」と副題のついた『天の猟犬』イーアン・ウースビーも、途中で止まってしまった。

 石原千秋はマイブームで、いっぱい買ってきた。『大学生の論文執筆法』は読み終わったが、『大学受験のための小説講義』『小説入門のための高校入試国語』は並行して読んでいる途中。

 このほかにも、読みかけの新書が数冊たまったままだ。『源氏と日本国王』『系統樹思考の世界』『空間の謎、時間の謎』などなど。

 読みたい小説もいっぱいあるのだけど、なかなか手がまわらない。訳文がすごいと評判のチェスタトン『マンアライヴ』だって、読みたいのだよ。

 いやあ、こうして、すべてが中途半端で終わってしまう、なさけない人生なんだよなあ。