巻頭鼎談は、「ハードボイルドよ、どこへ行く?」と題して、小鷹信光、逢坂剛、井家上隆幸が『私のハードボイルド』をめぐって語り合っている。写真をみると、お三方とも頭が白くなったり薄くなったりで、やはり時代を感じる。
このなかで小鷹氏が、『私のハードボイルド』について、タイトルに偽りありとの批判をうけたと言っている。「私の」と謳っていながら、自分のハードボイルド観を語っていないということらしい。
ぼくは、この題名は、「私の愛しい人」と同じような言い回しで、「ハードボイルドはオレのもの」って意味だと思っていたよ。
で、ミステリマガジン来月号は、いよいよ、村上春樹訳の『ロング・グッドバイ』の先行掲載(三章まで)である。前から言っているのだが、ミステリマガジンに長篇の一部掲載はやめてよね。
ところで、昨日挙げた以外にも欲しい本はまだまだあった。
法月綸太郎のミステリー論集とか、異色作家短篇集の新アンソロジー編とか。
- 作者: 法月綸太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/01/23
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法月綸太郎ミステリー塾 国内編 名探偵はなぜ時代から逃れられないのか
- 作者: 法月綸太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/01/23
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- 作者: フリッツ・ライバー,ジャック・リッチー,アヴラム・デイヴィッドスン・他,若島正
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/01/31
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「複雑な殺人芸術」は題名勝ちだな。