ピカレスク小説って、「悪漢小説」っていう訳語の誤解からか、悪党が主役の小説全般を指して使われることがあるが、本来は「16世紀〜17世紀のスペインを中心に流行した小説の形式」で、主人公が悪漢(ピカロ)でないものもあるらしい。
ウィキペディアの「ピカレスク小説」の項は、そこらあたりが適切に書かれていて参考になったが、最近、これに「日本のピカレスク小説」って節が追加になった。
「現在でもピカレスクは世界各国で盛んに愛読されており、日本国内でも新作が発表され続けている。」って、おいおい、その上までの「ピカレスク小説」の説明をちゃんと読んで書き加えているのかい。それまでの流れを無視して、突然、日本の大藪春彦や馳星周を持ち出すのは、どういうつもりだろう。そりゃあ、まったく無関係ではないかもしれないが、途中の飛躍がありすぎだろう。もう、バランス悪ッ!