雑記
昨日、古書会館で行なわれたトークショー「幻影城の時代」を聞きにいった。 昨年暮れに出た同人誌『幻影城の時代』関連のイベントである。権田萬治氏が台湾で島崎博氏と再開された時の模様を中心にして、当日会場にいらっしゃった二上洋一、竹谷正、新保博久…
「ミステリの歴史」はしばらくの間、中断しよう。 アンナ・カサリン・グリーンをなかなか読み終われないし、このあとのホームズの時代をまとめるのに相当時間がかかりそうだから。 ところで、もう少し先の話になるのだけど、1920年代のアメリカの探偵小説の…
探偵小説(ディテクティヴ・ストーリイ=推理小説=ミステリ)について、「探偵小説が扱う犯罪は、基本的には都市に起こる犯罪である」という趣旨のことを、自明のものとして書きてきた。しかし、これは少し説明をしないと、納得していただけないかも知れな…
今日は飲み会で「ピカレスク小説」の話題が出た。で、鹿島茂の『悪党(ピカロ)が行く』の話になったのだが、鹿島茂が「姦しゲル」と聞こえて、最初なんだか分からなかった。「うちら陽気な、かしましゲル」ってナンだよ。悪党が行く ピカレスク文学を読む (…
気になったので、英語版ウィキペディアの Picaresque novel を見てみた。http://en.wikipedia.org/wiki/Picaresque_novel
またしてもウィキペディアについてのグチっす。いちいち取り上げていてはきりがないのだが「アンチ・ヒーロー」とか、「物語の類型」とかスゴイ内容になっている。もうアニメ、ゲーム、特撮ファンたち(ばかり?)が、好き勝手なことを連ねている状態だね、h…
ピカレスク小説って、「悪漢小説」っていう訳語の誤解からか、悪党が主役の小説全般を指して使われることがあるが、本来は「16世紀〜17世紀のスペインを中心に流行した小説の形式」で、主人公が悪漢(ピカロ)でないものもあるらしい。ウィキペディアの「ピ…
忘れないうちに、『「パリの秘密」の社会史』の第一章「新聞小説の時代」の要約の続きを。
ガボリオを読むのに飽きて、雨が上がったのを幸い、自転車で浦安図書館に行き、『「パリの秘密」の社会史―ウージェーヌ・シューと新聞小説の時代』を借りて、読みはじめる。
1月30日に死んでいたようだ。 http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFJ070131045611xzjolt5t/
「ハードボイルド・ミステリマガジン」を買ってきたと読んでしまう自分。 そりゃ、古本屋でなら買えるけどさあ。
巻頭鼎談は、「ハードボイルドよ、どこへ行く?」と題して、小鷹信光、逢坂剛、井家上隆幸が『私のハードボイルド』をめぐって語り合っている。写真をみると、お三方とも頭が白くなったり薄くなったりで、やはり時代を感じる。
欲しい本がいっぱい出ているのに、お金がない。今月のミステリマガジンは分厚くて1800円だ。これだけは、明日買う予定。
暮れに手に入れた「CRITICA」特別号の「探偵小説批評の10年」を読んだ。 昨年の6月に花園大学で行われた笠井潔・巽昌章・法月綸太郎の鼎談をまとめたものだ。いずれの論者も、相当に長く意見を語っており、かなり読み応えのある内容であった。例の『容疑者…
昨日は、はじめてコミケなるものに行った。もう人が引き始める午後にのぞいたので、それほど混んではいなかったが、まあ、たいへんな数の出店で、どこに何があるのやら、うろうろするばかり。探偵小説研究会のブースなどをのぞいて、SF・特撮のジャンルあ…
ミステリマガジン2007年一月号には、表紙が二種類ある。(正確には背表紙、表紙、目次が違っている)さるところの情報で知ってはいたのだが、現物を確認した。 変わっているのは表紙のデザインではなく、「特集」のあつかい。 ひとつは「追悼特集=ミッキー…
論創海外ミステリの11月新刊が届く。『戯曲アルセーヌ・ルパン』モーリス・ルブラン 『失われた時間』クリストファー・ブッシュの2冊。『戯曲アルセーヌ・ルパン』の住田忠久による解説と書誌は130ページもある!! これはスゴイ。次回配本はディクスン・カ…
休みの土曜日なので、医者に行って持病の薬をもらい、床屋に行って髪を切り、ブックオフでマンガ本を買い、図書館に行って先週借りていた北條文緒『ニューゲイト・ノヴェル――ある犯罪小説群』と巽孝之『E・A・ポウを読む』を返して、『ポーと雑誌文学』『…
最近、ほとんど、小説を読んでいない。 ここ2週間で読んだ小説は、『奇術師の密室』だけである。
ところで、翻訳家の菊池光氏がお亡くなりになったらしい。先日、ネットで浅羽莢子氏の死亡を知ったばかり。 菊池光の翻訳は、近年は首をかしげることが多かったが、それでも翻訳書の題名を見ていくと、ずいぶんとお世話になった方であるのはたしかである。冥…
ミステリマガジン11月号の「カーター・ブラウンの光と影」には驚くべきことが書かれていた。これはオーストラリアのミステリ研究家トニ・ジョンスン=ウッズの来日を記念して行われたインタヴューである。このインタヴューの後半に、トニ・ジョンスン=ウッ…
二階堂黎人のWebサイトの「恒星日記」で【本格評論の終焉】が終わった(ようだ)。 いや、楽しませてもらった。この日記を読んでると、なんだか自分が頭がいいように思えてくる。麻薬のようなもので、危険であるな。 内容を云々するのは、ばかばかしいのでや…
昨日は、月に一度の「屋根裏の散歩会」であった。月に一度、ミステリ好きの仲間が集まって、読書会のごときものをやったり、ミステリを中心にした無駄話に興じる会である。一種のオフ会か。(ネット普及前からこのようなことをやっているので、「例会」と称…